はじめに
グロムのリアブレーキが効かないとの噂がありまして、私も気になりましたので調査してみることにしました。
巷で言われている原因はスイングアームの精度だとか、パッドの精度だと言われていますが、どうでしょうか。
ブレーキ関係の構造を確認
基本ではありますが、ブレーキパッドがブレーキディスクにきちんと接触していることがブレーキの効きに直結します。
ブレーキパッドとブレーキディスクがきちんと接触しているかどうかには、それぞれの部品精度が重要です。
特にブレーキディスクとブレーキパッドを平行度が、重要で平行に当たることで、パッドの片減りなどが無くなります。
ではどの部品の平行度が必要なのか構造を確認してみます。
※写真はサービスマニュアルから引用
平行度が必要な部品たち
ホイールのブレーキディスク取り付け面
まずホイールのブレーキディスク取り付け面でしょう。ここがずれているとブレーキディスクがブレてしまいます。
ただ、ブレーキディスクの振れが発生するだけで、パッドの片減りや効きには関わってこないような気がします。
ブレーキディスク
ブレーキディスクの平行度も必要かと思いますが、ホイールと同様に振れが発生するだけで、パッドの片減りやブレーキの効きには関係ないように思います。
パッドの接触面が変に反りがあると問題ですが。。。
ブレーキキャリパー
キャリパーの平行度は、パッドの片減りに直結します。
キャリパーのパッドの固定面がズレていると、ディスクに対して常にずれた状態で接触することになります。
ブレーキキャリパーブラケット
私としてはこれが一番の原因ではないかと思います。
理由はリアホイールアクスルからの平行度とキャリパーの平行度の大部分を決めていて、しかも鋳造品なのでずれているんじゃないかと。。。
リアホイールアクスル
リアホイールアクスルはどのくらい真っ直ぐかがとても重要で、ブレーキキャリパーブラケットとリアホイールの平行度を決めています。
これがブレていてもパッドの片減りにつながります。
スイングアーム
スイングアームはブレーキディスクとブレーキパッドの平行度に関係がないように思います。
結局は、アクスルに取り付いているホイールとキャリパーブラケット、それについているディスクとキャリパーによるので。
平行度が必要な部品番号を確認
リアホイール
これは色の変更等があって、部品番号が変わっているかと思います。。。
13年モデル 42650-K26-900 42650-K26-601ZA
16年モデル 42650-K26-B00ZA
ブレーキディスク
ブレーキディスクは変更なしですな〜
13年モデル 43251-K26-900
16年モデル 43251-K26-900
ブレーキキャリパー
キャリパーも色変更で部品番号が変わっているかと思います。
13年モデル 43150-K26-921 43150-K26-611
16年モデル 43150-K26-B11
ブレーキキャリパーブラケット
目論見が外れて、部品番号が変わっていませんね〜
13年モデル 43190-K26-901
16年モデル 43190-K26-901
リアホイールアクスル
これも変更なし。。。
13年モデル 42301-K26-900
16年モデル 42301-K26-900
スイングアーム
これも変更なし。。。
13年モデル 52200-K26-900
16年モデル 52200-K26-900
リアブレーキの効き向上の対策方法
これといった情報がなく、いい対策方法がないですね〜。
部品番号に変更がないということは、部品に対して何かしらの変更がなかったということになるので、単純に部品の製造精度が問題だったということになりますね〜。。。
これは運としか言いようがありません。。。
ですが、対策を出さないわけにはいきませんので、一番手軽な方法として、パッド交換でしょうか。
純正パッドは耐摩耗性が高く、パッドが減らないので、片減りしているとあたり付けに時間がかかってしまいますので、柔らかめのパッドを使ってみてください。
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まとめ
ブレーキキャリパーブラケットの精度が悪いとの目論見が外れて残念です。
これも変えてみるといいかもしれませんが、カニンボとのセット交換になるので、結構お高くついてしまうのですよ。
そうすると、お金だけじゃなく、キャリパーも変わってしまうので、原因がよくわからなくなってしまうので、どうしようかな〜と。