はじめに
エンジンチューニングをすると油温が高くなるので、油温対策が必須となってきますので、チューニングしてしまった身として検討してみました。
特にグロムはエンジンが空冷で温度変化が激しく、高温になりやすいので、油温対策とても大事です。
水冷式ですと水が熱エネルギーの貯蔵庫になってくれるため、温度を均一に保つことができるので、エンジンの性能が安定しますが。。。
※強化オイルポンプがいまいち効果がなかったので、追記しました。
なぜ油温対策が必要か
油温計の記事にも書きましたが、最終的にエンジンブローに繋がるからです。
純正の状態であれば、問題は起きないのですが、チューニングしていると油温が上がり、エンジンオイルの最適な温度からずれてしまいます。
そうなるとオイルの潤滑性能が落ちてしまい、オイルの油膜を確保できなくなります。
そするとエンジンの金属同士が触れ合ってしまい焼き付きてしまい、壊れることにつながります。
そこで油温を下げるために何かしらの対策が必要となります。
油温対策の方法
高温になったエンジンオイルは強制的に冷やすしかありません。
ここでは3種類をご紹介します。
強化オイルポンプ
強化オイルポンプとは、純正と比較してオイルの吐出量を増やしています。
つまり純正よりもオイルを大量に循環させることがで、高回転時のオイル供給不足とならないようにし、エンジンの焼き付きを防止しています。
強化オイルポンプにすると、流量を増やすことでエンジンパワーが少なからず消費されるので燃費に影響しますが、グロムの場合は微々たるものかと思います。
そもそも財布に優しいバイクなので。
今回の油温対策で言いますと、オイルの吐出量が増えたことで、油温を下げることができます。
大量のオイルが循環させることができるので、オイルが高温になる前に冷却でき、オイルの温度が下がります。
従いまして、強化オイルポンプを取り付けるとオイルの吐出量を増やして、エンジン保護をしながら、オイルの温度を下げることができます。
オイルクーラー
オイルクーラーは、読んで字のごとくオイルを冷やすための装置で、走行風がフィンを通過することで、オイルを冷やし、適温に保持します。
通常の空冷式のバイクですと、エンジンに当たる走行風だけで冷やしていますから、オイルクーラーをつけることで、安定して冷やすことができます。
ただし、オイルクーラーをつけるとオーバークールになってします可能性もあります。
オーバークールになってしまうと、これまたオイルの適温およびエンジンの設計値から外れてしまうので、エンジンの性能が出せないどころか壊れてしまう可能性があります。
そこでサーモスタット付の商品もありまして、オイル温度が低いときはオイルクーラーを通さないようにしています。
心配な方はそちらを使用してみることをお勧めします。
さらにオイルクーラーの良くないことは、純正の状態で簡単に取り付けることができません。
それはオイルの吐出口を確保するのが難しく、シリンダーもしくはクラッチカバーを交換する必要があります。
ヒートシンク
ミニ四駆のモーターにつけていた様なものです。
これをエンジン全体に張り付ければ、温度を下げる事ができます。
アルミのヒートシンクもありますし、熱放射シートなるもの物もありますので、お好みの方法で貼り付けてみてください。
おすすめの油温対策
追記前のおすすめ対策
おすすめの対策は、強化オイルポンプの導入です。
エンジンのディフェンスチューニングをしながら、油温も下げることができるので、一石二鳥でありながら、手頃な価格で交換できてしまいます。
それに比べてオイルクーラーを導入しようとすると、大掛かりな手術が必要で、しかも高額になってしまいます。
なので強化オイルポンプをおすすめします。
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おすすめの油温を下げる対策を追記
強化オイルポンプは油温を下げる事に効果が薄かったです。 確かに大量に回す事でオイルの循環を早めて冷やす量を増やせば、確かに冷えそうな気がしますが、そもそもチューニングして発熱量が増えている中で、エンジンのフィンだけで冷やせなくなっているので、走れば走るほど熱が溜まっていってしまいます。
そのため、全体の冷却性能をあげる必要があります。
多少高くてもオイルクーラーやヒートシンクを取り付ける方がいいと思います。
アンダーカウルを付けたいのであれば、下付のものより上についているものをオススメします。
まとめ
みなさまいかがでしょうか?
吸排気だけでなく、ハイカムやハイコンプピストンを導入している方は必須なディフェンスチューニングです。
是非行ってください!!
交換時期:約1.5万キロ
強化オイルポンプの交換方法